2.4 LinuxへのPTBのインストール
LinuxとはWindowsやMac OS X と同じくオペレーティングシステム(OS)のひとつです。WindowsやMac OS X と異なるのはフリーのソフトウェアだという点です。
以前はパソコンに精通したひとでないと使うのが難しいと思われがちでしたが、最近では比較的簡単にインストールできるようになりました。
システム要件(和訳)に書かれているように、PTBを利用するOSとしてはWindowsでもMacでもなく、Linuxが推奨されています。
Linuxのインストール
ここでは、UbuntuというLinux ディストリビューションのインストールをご紹介します。
WindowsやMacと共存(デュアルブート)させることは可能ですが、手順を誤るとデータが消えてしまいますので、必ずバックアップを取って作業を進めてください。
なお、詳しいインストール手順はこちらを参考にしていただくとよいかと思います。(ただし、ライブUSBを作成するよりもisoファイルをDVDに書き込むほうが簡単かもしれません)
以下、手短に説明します。
こちらから「ubuntu-ja-18.04.1-desktop-amd64.iso(ISOイメージ)」をダウンロードします。
isoファイルをDVDに焼きます。(私はMacのディスクユーティリティを使いました。isoファイルの書き込み方法はgoogle等で検索すればすぐに分かると思います)
できあがったDVDをパソコンに入れて再起動します。(BIOSの設定で、起動時にCD/DVDが読み込まれるように変更する必要があるかも知れません)
無事にDVDが読み込まれたら、あとは画面の指示に従うだけです。
Ubuntuの領域としては、おそらく50GBほどあれば十分です。
Windowsを残したいときは、必ず「UbuntuをWindows 7 とは別にインストール」を選択してください。
以下の項目にチェックを入れる。
- 通常のインストール
- Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする(ただしインターネット接続が必須)
- グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティー製ソフトウェアをインストールする
ディスクの変更について確認をされたら「続ける」
「all software」を選択します。
表示された2行をコピーして(1行ずつでも2行同時でもOK)端末を開き、編集メニューから貼り付けます。おそらく管理者のパスワードを聞かれるので入力。
パッケージのリストを更新する。
sudo apt-get update
レポジトリの登録が終わったら以下を実行します。
sudo apt-get install octave-psychtoolbox-3
以上でLinuxへのPTBのインストールは完了です。
PTB(Octave)の起動
PTBを起動させるには次のようにします。
sudo octave
sudoをつけなくてもoctaveは立ち上がりますが、機能が制限されるため、sudoをつけてroot権限で起動してください。
動作確認としてデモプログラム(例えばDriftDemoなど)を動かしてみてください。octaveが起動したあとコマンドウィンドウ上に、
DriftDemo
と入力してエンターキーを押すと動きます。
注意点
Octaveでは日本語の入力ができないようなので、ファイルの編集はOctaveのエディターではなく、別のアプリ「テキストエディター」を使ったほうがよさそうです。
Matlabでの動作は未確認ですが、基本的にはOctaveと同じだと思われます。
参考
レポジトリの登録ができたかどうか
apt-cache search psychtoolbox
psychtoolboxがインストールできたかどうか
dpkg -l | grep psychtoolbox
以下の内容は古い(Ubuntu 12.04)ものです。一応残しておきます。
LinuxとはWindowsやMac OS X と同じくオペレーティングシステム(OS)のひとつです。WindowsやMac OS X と異なるのはフリーのソフトウェアだという点です。
以前はパソコンに精通したひとでないと使うのが難しいと思われがちでしたが、最近では比較的簡単にインストールできるようになりました。
システム要件(和訳)に「There is full support for the GNU/Linux operating system. 」と書かれているように、実はPTBを利用するOSとしてはLinuxが推奨されています。
PTBのインストールの手順もWindowsやMacよりも簡単でした。(Linux自体のインストールに時間がかかりますが)
Linuxのインストール
私は、UbuntuというLinux ディストリビューションのひとつをインストールして動作確認を行いました。
(Linux用に新たにパーティションを作らないと、元々インストールされていたOSは消えてしまいますのでご注意ください)
こちらから「ubuntu-ja-12.04.1-desktop-i386.iso(CDイメージ)」をダウンロードします。
(12.10でもよいのですが、サポート期間が短いので、12.04.1にしました)
isoファイルをCDに焼きます。(私はMacのディスクユーティリティを使いました。isoファイルの書き込み方法はgoogle等で検索すればすぐに分かると思います)
できあがったCDをパソコンに入れて再起動します。(BIOSの設定で、起動時にCD/DVDが読み込まれるように変更する必要があるかも知れません)
無事にCDが読み込まれたら、あとは画面の指示に従うだけです。
問題なくUbuntuが起動するはずですが、nvidiaなどの高性能なビデオカードを取り付けている場合、ドライバの設定を変更することで使える機能が増えます。(ですが、ドライバの変更を行うと、ubuntuが正しく起動しなくなる可能性もありますので、十分にご注意ください)
「システム設定」から「追加のドライバー」を選びます。
私は以下のようにnvidiaのドライバを有効にしました。
その後、ubuntuを再起動すると、GUIでのグラフィカルなログインができなくなりますので、CUI(テキストモード)からログインして、以下のコマンドを実行します。
sudo nvidia-xconfig
さらにubuntuを再起動すると、GUIが立ち上がります。
nvidiaのドライバを有効にすると
sudo nvidia-settings
でビデオカードの設定画面が開き、ガンマ補正なども可能になります。
subversionのインストール
Ubuntuを使っている場合、端末(Terminal)を開きます。(左上にあるDash ホーム をクリックし、検索フォームに「端末」または「terminal」と入力します)
端末が開いたら
sudo apt-get install subversion
と入力します。
無事にsubversionがインストールされたかを確認するには
dpkg -l subversion
とします。
PTBのインストール
NeuroDebianのサイトを開きます。
How to use this repositoryで、使用しているLinuxのバージョンおよびJapanを選択して、表示された文字列を端末に入力します。
パッケージのリストを更新する。
sudo apt-get update
レポジトリの登録が終わったら以下を実行します。
sudo apt-get install octave-psychtoolbox-3
以上でLinuxへのPTBのインストールは完了です。
PTBを起動させるには次のようにします。
sudo octave
sudoをつけなくてもoctaveは立ち上がりますが、機能が制限されるため、sudoをつけてroot権限で起動してください。
動作確認としてデモプログラム(例えばDriftDemoなど)を動かしてみてください。octaveが起動したあとに、
DriftDemo
と入力してエンターキーを押すと動きます。
参考
レポジトリの登録ができたかどうか
apt-cache search psychtoolbox
psychtoolboxがインストールできたかどうか
dpkg -l | grep psychtoolbox